ITW Kishi Yűsuke VO
de Yűsuke Kishi
aux éditions
Genre : Anticipation

Auteurs : Yűsuke Kishi
Date de parution : 0000 Réédition
Langue d'origine : Français
Type d'ouvrage :
Titre en vo :

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Actusf : どうしてSFを書くようになりましたか?
Kishi Yûsuke : 少年時代から、SFを愛読してきたからです。ミステリー、歴史小説、純文学など、何でも読みましたが、最も大きな衝撃を受け、世界観を揺さぶられるような読書体験をしたのは、やはりSFでした。

Actusf : SFとファンタジーで重要だと思われる作品のタイトルを挙げてください。
Kishi Yûsuke : ブライアン・オールディス『地球の長い午後』、シオドア・スタージョン『人間以上』、グレッグ・ベア『ブラッド・ミュージック』などでしょうか。

Actusf : 一番好きな作家は誰ですか?一番好きなSF作品は?SF以外の作品は?
Kishi Yûsuke : 海外では、オールディス、スタージョン、ディックなど。
日本の作家では、筒井康隆(ベスト作品は『虚航船団』)、村上春樹(同じく『ノルウェイの森』、山田風太郎(『甲賀忍法帖』)などでしょうか。

Actusf : 作家になったきっかけは?
Kishi Yûsuke : サラリーマン時代の同僚が不慮の事故で亡くなり、人生のはかなさを感じたことでしょうか。このまま死ねば、悔いが残ると思いました。

Actusf : 自分の作品の中で、どれが一番好きですか?自分の作品の特性(テーマ・モチーフなど)とは何でしょうか?
Kishi Yûsuke : 自分の作品はどれも子供のようなもので難しいですが、あえて挙げれば、『新世界より』です。
自作に共通したモチーフは、いくつかあるとは思いますが、リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』によって受けた衝撃をずっと引きずっているような気がします。一言で言えば、こうなります。
 安定的なものは生き残り、不安定なものは滅びる。善悪の別は、何の関係もない。

Actusf : これからの計画は?
Kishi Yûsuke : SF、ホラー、ミステリーを軸にして、それらの境界線上のものも含め、幅広くエンターテインメント作品を描いていきたいと思います。
 現在、小説誌に連載中の作品は、『悪の教典』というサイコ・ホラーと、『ダーク・ゾーン』というSFホラーの二本ですが、近々、SFの中編を発表する予定です。
 今後予定している作品にも、SFないしSF的設定を用いたものが数多くあります。

Actusf : 日本ではSFを読む人が多いでしょうか?SFとファンタジーの作家は多いでしょうか?
Kishi Yûsuke : 残念ながら、私が中学生だった頃から考えると、SFの読者は減っていると思います。当時から言われていたSFの「浸透と拡散」の結果と思われますが、あきらかなSF作品でも、『SF』と銘打たずに出版されることが多いのは、残念です。

Actusf : 英語圏のSFの影響は大きいですか?翻訳の重要さはどうでしょう?
Kishi Yûsuke : きわめて大きいと思います。日本にSFが根付いたのは、1950年代、60年代の英米のSF作品によるものでしょう。翻訳もたいへん重要で、日本の翻訳者の質は、世界でも最高水準ではないかと思います。

Actusf : 日本SFでは、文学として、どのような問題・テーマを取り上げますか?
Kishi Yûsuke : SFが主流文学(純文学)と異なるのは、個人の内面だけでなく、社会や人類という種を俯瞰する視点があるところだと思います。
 そのため、日本のSFでは、今日の社会や世界が抱えている困難な問題──戦争、貧困、犯罪、環境、ジェンダーなど様々なテーマが取り上げられています。

Actusf : ライトノベルという現象はどう思いますか?
Kishi Yûsuke : 私は、肯定的に捉えています。いわゆるヤングアダルトの層に対して、より本格的な小説へと誘うとば口でもありますし、SFに関して言えば、あまりにも純文学的、先鋭的、難解になりすぎた大人向けSFに対する、アンチテーゼとしての役割も担っていると思います。

Actusf :フランスでは、日本のSF作品がアニメと漫画を通して知られていますが、日本では、アニメ・漫画・小説の相互の影響は重要ですか?
Kishi Yûsuke : 近年、この三者の相互作用は、ますます重要になってきています。もともと、SFというジャンルのハードコアは小説だったはずですが、現在、サブカルチャーとして勢いがあり、世界に対して発信力があるのはアニメや漫画の方で、小説は、いかにして独自性・先進性を打ち出すか、四苦八苦しているような状態です。小説家の端くれとしては、何とか、この状態を打破したいものです。

Tony Sanchez